カテゴリ: 11 話題のエンタメ

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256 話題のエンタメ6「ロッキー・ザ・ファイナル」(DVD)

パーマリンク 2007/10/07 07:23:40 著者: netbiz メール
カテゴリ: 11 話題のエンタメ

一昨年前にこの作品の制作発表があったとき、「今更ロッキー?何を考えてるんだ」と真剣に思いました。当時シルヴェスター・スタローンは58歳。どう考えてもボクサー役は無理があるのではないか。マスコミなどの反応もかなり冷淡で、早くもラジー賞確実との呼び声(?)が高かったのを覚えています。

実際、英雄像がどんどんエスカレートしてしまい、地に足を付けて完結させようとした5作目はあからさまな失敗作。しかもそこから16年が経過しています。今更何ができるというのでしょうか。

実は私が子供のころ、お小遣いをためて初めて観た映画が他ならぬ「ロッキー」。そういう意味では思い入れがものすごくある作品です。今からは想像できないかもしれませんが、この作品はアカデミー作品賞・監督賞など3部門を獲得。受賞こそ逃したもののスタローン自身も主演男優賞・脚本賞にノミネートされ、アメリカン・ドリームを実現したシンデレラ・ボーイとして脚光を浴びていました。その後はアクションスターとして一時代を築きましたが、近年はヒット作に恵まれず、作品が全米でビデオリリースのみになるという屈辱まで味わっていたのです。

今作、結論を言えば、すごく良かったです!突っ込みどころは沢山あるのですが、老いたスタローンが作品同様、身を粉にしてここまでのものを作り上げたことは驚異的かと。全米でもラジー賞どころか、「今年最大のサプライズ」と評され、概ね好意的に受け止められたようです。

私は公開初日、まるで私が1作目に興奮した田舎のボロい映画館のような新宿の汚い映画館(失礼!)で観賞したのですが、館内は普段映画館に来ないような世代が集結。隣のニンニク臭いオジサンはファイトシーンにエキサイトして、私の体に何度も拳やヒジを当て、最後には泣いておりました。

物語は意外にも淡々と進行していきます。私は試合よりも、妻を亡くし、初老となって人生の目標を失った主人公が、もう一度自分自身と戦うために奮い立つ、その過程がよかったですね。

近作にはなかった人情味たっぷりのシーンも続出。1作目の冒頭で戦っていた相手にいつも食事を奢っていること(彼が「まぐれ勝ちだ!」と全く同じセリフを言っているのがオカシイ)や、同じく1作目の不良少女が中年女性となって登場するいくつかの場面(5作目にも登場が検討されていたようですが、最終的にカットされたとのこと。良い決断でしたね)、疎遠になった息子とのやりとり(ロバートと名乗っています。2作目でロッキーJrと名付けられていましたから、より疎遠さが判りますね。とはいえロッキーはロバートの愛称なのですが)など、そこには1作目のスピリットが完全によみがえっていました。

トレーニングシーンにはもちろんあの名曲「ゴナ・フライ・ナウ」が流れ、いやがうえにも盛り上がります。試合シーンも相手役にアントニオ・ターヴァーという現役の元ライトヘヴィー級世界王者を用意。スタイリッシュな映像とともに迫力満点ですよ。

本編終了後のエンドクレジットには、世界中のファンが、この作品で有名になったフィラデルフィア美術館の階段を駆け上ったり、飛び跳ねたり、シャドーボクシングをする微笑ましいシーンが。そして最後の最後、この場所から雪の街を見下ろすスタローンのバックショットが挿入されます。泣けました。

今作は特に名セリフが多いです。
「挑戦しようとする人間を止める権利が誰にあるんだ」
「誰にだって胸に秘めた夢ってものがある。夢を追い求めるその心意気を尊重すべきだ」
「好きなことに挑戦しないで後悔するより、醜態をさらしても挑戦するほうがいい」
「大切なのは、どんなに強く打ちのめされても、こらえて前に進み続けることだ。そうすれば、勝てる」
「人生ほど重いパンチはない」
「怖い時ほど前へ出ろ!」

ぜひご覧下さい。

(岡橋秀樹)

242 話題のエンタメ5 プリンス、YouTubeを訴える。

パーマリンク 2007/09/23 07:40:35 著者: netbiz メール
カテゴリ: 11 話題のエンタメ

先週、プリンスがYouTubeなどの大手サイトに無許可で音楽を使われたとして、「インターネットで自分の作品を取り戻す」ための提訴を計画しているとのニュースが流れました。またYouTubeに加え、インターネットオークションのeBayとPirate Bayに対しても法的措置を起こす構えです。

YouTubeによれば「ユーザーがサイトに掲載するビデオはコントロールできない」とのことですが、プリンス側によるとこの言い分は通用しないとのこと。以下の談話が発表されています。「YouTubeは明らかにポルノや小児性愛ビデオをシャットアウトできているのに、自社の成功の基盤となっている無許可の音楽や映画はシャットアウトしないことにしているようだ」

なるほど、確かにその通りです。が、YouTubeは以下のように反論しています。こちらの言い分にも一理あるようで。「アーティストと協力してサイト上の音楽管理を支援している。当社が著作権を尊重していることは、ほとんどのコンテンツ保有者に理解されている。当社は日々、保有者によるコンテンツ管理の支援に努め、さらに優れた機能を持つ最新ツールも開発中だ。ファンとのコミュニケーションの新しい手段としてYouTubeのメリットを理解してくれている世界の大手音楽レーベルとの間で、当社は素晴らしいパートナー関係を築いている」

つまり、YouTubeからCD、DVD、ライブなどの売上につながるケースを享受しているミュージシャンも居るということですね。しかし、プリンスはインターネットでのコンテンツ配信にはかなり早い段階から取り組んで試行錯誤を重ねてきました。表現の自由を追求すべきとの信念の下、自分の音楽に関する著作権のコントロールにはかなりこだわっているようで、以前は所属会社のワーナーと揉めて、改名騒動にまで発展しています。

要はプリンスが自らのサイトで、従来のプロモーションビデオやライブの模様をすべて無料公開すれば問題ないのでしょうが、一人のミュージシャンがそこまでやるのはかなりリスクがあります。

ちなみに現在の公式サイト「3121.com」では、現在ロンドンのThe O2 Millennium Domeで21回公演を行った(21日に終了)「21 Nights In London」ショーの一部、3曲分を無料公開しています。(「Joy In Repetition」「Anotherloverholenyohead」「Peach」。ギター弾きまくりのカッコいいステージで、こういうものを見ると、やはりショーの全貌が見たくなりますね。)

余談ですが、以前このブログでも紹介したニューアルバムの「Planet Earth」をBritish Sunday紙を使ってイギリス国内に無料配布した話題については、このショーのためのプロモーションだったという見方ができそうです。これだけのショーであれば、コストが十分回収できると踏んだのでしょうね。面白いやり方です。

プリンスは英国の著作権侵害対策企業Web Sheriffと契約。同社では「過去数週間で約2000本のプリンスのビデオをYouTubeから直接削除した。問題は、ゼロにすることができても次の日には100本も500本も出てくることだ。このうんざりするような作業がプリンス側の出費で続けられている」と語っています。同社ではeBayからも約300品目を削除したとのこと。プリンスの名で時計、ソックス、マグ、キーリングなどの海賊グッズが取引されていたそうで…。これも大物ゆえの悩みでしょうね。

ネット上ではお金持ちなんだからケチケチするな、との声もありますが、彼のこれまでの活動を考えると、ここは後進のミュージシャンのためにも、新しいネットの “常識”を作ってもらいたいと思っています。

なおYouTube側は、最近になって著作権で保護されたコンテンツをサイトで表示できないようにブロックする新しいフィルタリングシステムをリリースすると発表。このシステムが今後のカギとなるかもしれません。いずれにせよ現在、ファイル交換ソフトなどの台頭で、著作権の管理は困難になっています。今後の展開に注目ですね。

(岡橋秀樹)

235 話題のエンタメ4「ラブソングができるまで」(DVD)

パーマリンク 2007/09/16 06:58:28 著者: netbiz メール
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いきなり余談ですが、久々にレンタルDVDを利用したのです。映画本編のほか、全然関係のない(おそらく配給元が同じ)TVシリーズの第1話分が丸一本収録されていました。私は見ませんでしたが、無料サービスとしてはWeb2.0的というか、現代的で面白いですね。当然、続きが気になってしまうでしょうから。

さて作品についてですが、簡単に説明してしまうと極めてお気楽なラブコメです。原題は「Music And Lyrics」。かつてアイドルだった歌手が、作家志望の女性と出会って一緒に曲を作るうち恋に落ちる、という内容で、主演はヒュー・グラントとドリュー・バリモアです。

私はこれ、とても気に入りました。というのも、私が青春時代を過ごした80年代テイストが満載なので。私は今でも密かに当時の音楽を愛聴しております。あの時代の空気を直接肌で感じていた世代、特にMTV洋楽の洗礼を受けた方々には、特に面白いかと。

出だしはいきなり往年のMTVを彷彿とさせるプロモビデオからスタート。80年代に人気を博したバンドのシンガーがH.グラントという設定なので、当時の雰囲気を演出したビデオをでっちあげています。例えるなら当時のワム!、デュラン・デュラン、カジャグーグーみたい。極端な肩パッドにピチピチ皮パンツのファッション、異様に膨らんだ髪形、ひどいセットと演出、そしてビミョーなシンセアレンジの楽曲が、これはいかがかと思うほどのダサダサぶりで、かなりオカシイのです。H.グラントが大真面目に歌って踊っているのが余計に笑えます。

H.グラントといえばデビュー当時はジェームズ・アイボリー監督「モーリス」のような文芸作品に出演していた正統派二枚目の俳優なのですが、最近ではすっかりコメディが板に付いています。“ハンサムだけど情けないダメ男”を演じれば、当代随一。日本人でいうなら、今の阿部寛のような存在でしょうか。

今回はヒット曲に見放され、昔の曲で遊園地や同窓会をドサ回りしている落ち目の歌手を気持ちよさそうに演じています。本当にすごくかっこ悪いのですが、立ち振る舞いがいかにもお上品なので、下品にならないのですね。あえてダメ男ばかり演じるところが、私を含む世の中のダメ男の共感を呼ぶのでしょう。結局はハンサムなのでもてる、というところは説得力がないのですが、とりあえず激しい妄想をかき立ててくれます。

相手役のD.バリモアもコメディがうまいので、安心して見ていられます。彼女もまた、ちょっと情けない女性の役が多いですね。いかれた男と付き合っているとか、昔は少年院に入っていたとか。「E.T.」で子役デビューした彼女は、ティーンのころ実生活もそんな感じだったそうで…。

彼女の役は作家の夢破れ傷心の日々を過ごす女性で、可愛いけどちょっと変わったキャラ。D.バリモアはどんな役を演じても母性、包容力、懐の広さを感じます。好きな男が悪さをしても、結局最後は許してくれそうなのが魅力的なのですね。実際のところは知りませんが…。

ラストはガチンコ定番の大団円となるのですが、オープニングではあんなにダサくて笑っていた音楽が、最後には良い曲に聴こえるようになりました。これもストーリーが面白かったからでしょう。2人が劇中で作る曲や、D.バリモアのためにH.グラントがピアノで弾き語る曲などはなかなかご機嫌な仕上がりなので、サントラもオススメですよ。

(岡橋秀樹)

◆一六社主催の異業種交流会です!
“Web2.0”異業種交流会 in 名古屋 
2007年9月21日(金) 18:00~21:00
栄・ナディアパーク 
名古屋市青少年文化センター9F第3研修室 
参加費:無料!
(お問合せは私までどうぞ)

186 話題のエンタメ3「ローリング・ストーンズ/ザ・ビッゲスト・バン」(DVD)

パーマリンク 2007/07/29 07:39:51 著者: netbiz メール
カテゴリ: 11 話題のエンタメ

昨年春に来日して「ア・ビガー・バン」ツアーを行ったローリング・ストーンズ(2005年8月に始まったそのツアーは、何と今もなお継続中!)。そのライブの模様がDVDとなって8月8日に発売となります。

値段はアマゾンで7,943円。ちょっと高いな~と思って内容を見ると、DVD4枚組、420分の超フルボリューム!1日ではとても観賞できそうにありません…。

Disc1はテキサスでのライブ、Disc2はリオデジャナイロでのライブ、Disc3は札幌、東京、埼玉、上海、ブエノスアイレスでのライブの抜粋、Disc4はツアーのドキュメンタリー(全米スーパーボウルでのライブも含む)と、見応えたっぷりですね。

それにしても思うのは、ストーンズは何でこんなに人気があるんだろう、ということです。ビートルズと同世代で未だに現役バリバリという“ロックの生きた伝説”であることは確かなのですが、ここまで世界的に支持されるのはなぜでしょうか。

まずはもちろん、楽曲の素晴らしさでしょう。例えば日本でも、ストーンズは確かに誰でも知っているヒット曲が多いのは事実です。でも調べてみてビックリ。ストーンズ史上、日本で最高に売れたアルバムは1986年「ダーティ・ワーク」の10万枚(!)なのです。当然シングルなんて売れていません。しょーもないミリオンセラー歌手が一杯いる(失礼!)日本で、全然売れないのに、なぜ?名前だけは誰でも知ってるけど、乗っている人はほとんどいないロールスロイスみたいなものでしょうか?ちょっとニュアンスが違いますかね…。

社会現象となっているこの人気ですが、どうやら背後には入念なマーケティングに基づくビジネス戦略があるようです。…などと書くと「ロックにごちゃごちゃ理屈をつけるなんて無粋な!」となりますよね。

でもストーンズの場合、マーケティング戦略もかなり飛びぬけたレベルで最高の戦略チームが組織されているようで、少しチェックするだけでも十分に面白く、勉強になります。ストーンズは世界最高峰のビジネスプロジェクトなのです。

アルバムの制作、リリース、ディストリビュート、ライブツアー、著作権・版権の管理、マーチャダイジングなどなど、さまざまなビジネスがストーンズを取り巻いています。その陣頭指揮を執るのが、フロントマンのミック・ジャガー。彼はビジネスプロジェクトの会議をすべて仕切っています。アルバムごとの販促企画、ツアーの企画からチケットの値段設定にまで意見を出し、時には自らライブ会場を押さえたり、ゲストミュージシャンの出演交渉にまで当たるようです。自分で電話したり、直接訪問するようですよ。断りにくいでしょうね~。…断る人はいないか。

また、ツアーなどもスポンサーのサポートこそ受けるものの(日本ツアーではマイクロソフトでした)、アルバムの制作や巨大なセットの構築なども含め、基本的には自分たちの会社「ローリング・ストーンズ・レコード」が資金を調達するようです。スケールは全然違いますが、ある意味インディーズ系バンドでもあるわけです。

今回のDVDを見れば、もちろん理屈抜きにライブを楽しめるほか、ストーンズのビジネス戦略も垣間見ることができるのではないでしょうか。かなり期待できそうです!

最近入ったニュースによると、このツアーは今回のDVDとは別に映画にもなって9月に全米公開。タイトルは「Shine A Light」、監督は何とマーティン・スコセッシ!…世界の巨匠を監督に担ぎ出すとは、やりますねぇ。それだけでも観にいきたくなります。

昨年、ナゴヤドームで行われたライブには私も行ってきました。前から4列目のグッドシートで至福の時間を過ごせましたよ!当時未発表だった入魂(?)のライブレポを公開したいと思います。


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ローリングストーンズ、名古屋初ライブ!
~文句のつけようがない超王道・貫禄のステージ~
(2006.4.5.ナゴヤドーム)

それにしてもチケット代18,000円には躊躇した。それでも今回のツアーは世界水準でいけば日本はかなり安いほうだとか。しかし、ストーンズを名古屋で観る機会は2度とないかもしれないし…。煩悶していたところに知人から奇跡的に前から4列目を入手できたとの連絡があり、即決!

その日は当日券売り場で待ち合わせをしていたのだが、いろんな人間が前を通るので、小さなドラマが見れて面白かった。シーナ&ロケッツやストリートスライダーズが思い切り貧乏になったようなバンドマン。すでに絶滅したと思いきや、どっこい生き永らえていた、Show-Yaのボーカルみたいなロン毛でくるくるパーマの茶髪に、黒レザーの超ミニスカお姐さん(この日限定復活かも)。上下ハデなベロマークのロゴ入りパジャマを着込んだおじさん。演歌コンサートにきたようないでたちで、キンキン声でしゃべり倒しているおばちゃん連中。

若い極貧そうなバンドマンっぽい兄さん2人は、参加席9,000円の当日券が売り切れていることに絶句している。高過ぎるから一旦はあきらめたのだろうが、やはりストーンズはどうしても観たい、といたたまれなくなってやって来たのだろう。くしゃくしゃのお札を出し、13,000円の席を購入すべきか激しく葛藤している。彼らは無事観ることができたのだろうか。

入場するとバカでかいセットに驚愕。まるでマンションのような建物が左右に配置されている。というか、実際この中へ入りコンサートを見学できるチケットもあるのだ。

19時を過ぎたらすぐに客電が消え、場内騒然。平日でまだ客の入りは5割強。早過ぎるのではなかろうか。と思ったら、出てきたのは前座のリッチー・コッツェン。元ミスタービッグのベース、ビリー・シーンを従えた3ピースバンドだ。演奏も歌もうまいのだが、広いドームの客は全然温まらない。1曲終わるたびの拍手は「早く引っ込んでくれ」との懇願であることが理解できていないかのごとく5、6曲プレイ。さすがにダレる。

再び休憩が入り、20時を過ぎていよいよライブがスタート。オープニング映像が流れ、1曲目いきなり「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」! かなり荒っぽい演奏・歌だが当然のように大歓声だ。ついで「イッツ・オンリー・ロックンロール」と、まるでアンコールのような展開。

それにしても全力で歌い、しなやかに踊るミック・ジャガーの動きはスゴい。とてもオレの母親と同い年とは思えぬ強力なエネルギーがみなぎっている(結局このまま最後までこのペースだった!化け物だ)。一体どれほど節制した生活を送っているのだろうか。キース・リチャーズはまるでガイコツの亡霊のように幽玄な雰囲気を漂わせている。ロン・ウッドも年齢を感じさせない元気さ、喉頭ガンで心配されたチャーリー・ワッツのズンドコドラムも健在だ。

3曲目は珍しい80年の「氷のように」。シンプルでライヴ映えする曲だ。そして新曲「Oh No、ノット・ユー・アゲイン」。ニューアルバム「ビガー・バン」中、もっとも威勢のいいナンバーで、新曲を知らないであろう観客も盛り上がっている。

ここでブレイクが入り、ミックがロングコートをまとう。89年のスティール・ホイールズ・ツアーを思い起こすこの衣装は…「ルビー・チューズデー」!日本で人気の高いこのバラッドの歌い出しにひときわ大きな歓声が。

ミックがギターを弾くファンキーな新曲「レイン・フォール・ダウン」(途中、キースはしゃがんで休憩)、比較的新しい「ユー・ガッタ・ミー・ロッキング」(といっても94年)をはさみ「ギミー・シェルター」。コーラスのリサ・フィッシャーがフィーチャリングされ、ミックとのデュエットを聞かせる。特にソロの絶唱には大拍手。この日最もエキサイティングなナンバーといっても過言でない、素晴らしいプレイだった。さらに畳み掛けるように「ダイスを転がせ」。ミックがステージの端から端まで走り回り、客をあおる、あおる。

メンバー紹介があり、キースのコーナーへ。海外ではトイレタイムとも言われているようだが、日本では人気絶大でキースもゴキゲン。はにかみながら「グッド・イブニング!」と妙に慇懃な挨拶で、場内から笑いが漏れる。新曲「虚しい気持ち」と「ハッピー」!演奏・歌ともかなりワイルドなのだが、落語の名人芸を見るようなものなので、ケチをつけるのは無粋というもの。名古屋でキースをこんな間近に観ることのできる幸運に感謝するのみだ。

再びミックがギターを抱えて登場、「ミス・ユー」。ここで演奏ステージそのものが前にせり出し、何とそのままゆっくりドームの真ん中まで移動!何か仕掛けはあるとは思っていたが、予想以上に大掛かりだ。無論、中央付近の観客は大興奮。このコーナーは勢いあるシンプルなナンバー(新曲「ラフ・ジャスティス」、スピーディーにアレンジされた「一人ぼっちの世界」)で盛り上がる。とどめは「ホンキー・トンク・ウイメン」!演奏しながらステージが元に戻る。

興奮の余韻も冷めぬまま「悪魔を憐れむ歌」。キースのギターソロ、荒っぽ過ぎる!さらに嬉しい「黒く塗れ!」の後、いよいよ終盤へ。「スタート・ミー・アップ」「ブラウン・シュガー」と、出し惜しみなしの大サービス。曲終了後もミックはコーラスを客に乞い、こちらも大声で応える。ドームのライブとは思えないほどの一体化だ。

意外に早く再登場したアンコール1曲目は「無情の世界」。それにしても何とライブ映えする曲だろう。最後のコーラス部分では涙が出そうなくらい感動してしまった。それにしても、キースのナンバーを交えてバラッドは全編でわずか3曲…。

そして最後はもうこれしかない、「サティスファクション」!ロック史上に残るあのリフを、目の前でキースが弾いている。最後の曲だというのに、その事実が信じられない。ティーンエイジャーのころから大好きだったストーンズ。感慨ひとしおだ。

最後はステージで4人が肩を組んで挨拶。この日最高の歓声が降り注ぐ。約2時間、全力疾走のステージを終えたとは思えぬミックは、去り際にも相変わらず元気で踊り続けている。60歳を超えたバンドのステージだから、ある程度はひいき目に見なきゃ、なんて思っていたのだが、とんでもない勘違いだった。これほど充実した内容のライブは近年まれにみるほどだ。いつもこれが最後のツアーかと言われるストーンズだが、この分ではあと2、3回は来日するんじゃないだろうか。

文句のつけようがない貫禄のステージだったが、長年のファンとしては80年代以降の名曲ももう少しやってほしかった。「アンダーカヴァー・オブ・ザ・ナイト」「ワン・ヒット」「ハーレム・シャッフル」「ミックスト・エモーションズ」「ラヴ・イズ・ストロング」「エニイバディ・シーン・マイ・ベイビー」とか…。ま、名古屋は初めての場所だから仕方ないか。それにしてもチケット代18,000円は安かった!

2006/4/5 ナゴヤドーム 
01 Jumpin' Jack Flash
02 It's Only Rock 'n' Roll(But I Like It)
03 She's So Cold
04 On No, Not You Again
05 Ruby Tuesday
06 Rain Fall Down
07 You Got Me Rocking
08 Gimme Shelter
09 Tumbling Dice
10 This Place Is Empty(Keith)
11 Happy(Keith)
12 Miss You (→B-stage)
13 Rough Justice (B-stage)
14 Get Off Of My Cloud (B-stage)
15 Honky Tonk Women (→Main-stage)
16 Sympathy For The Devil
17 Paint It, Black
18 Start Me Up
19 Brown Sugar
(Encore)
20 You Can't Always Get What You Want
21 (I Can't Get No) Satisfaction

(岡橋秀樹/E-mail:okahashi@pangaea-g.com)

173 話題のエンタメ2 「劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール/ディアルガvsパルキアvsダークライ」(映画)

パーマリンク 2007/07/16 08:52:34 著者: netbiz メール
カテゴリ: 11 話題のエンタメ

今回ご紹介させていただくのは、7月14日に公開されたばかりの映画、「劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール/ディアルガvsパルキアvsダークライ」。長いタイトルですね!

「ポケモン?子供向けじゃないか!」と侮るなかれ。“ポケモン”は今や日本が世界に誇るビジネスなのです。先日、テレビ東京系で放映されている「カンブリア宮殿」にて「世界で成功したキャラクタービジネスの秘密~ポケモンビジネス進化論~」として、ポケモン社長・石原恒和が登場したのをご覧になった方も多いのではないでしょうか。

今やポケモンは世界の子供達から愛され、ディズニーさえ脅かすような存在に成長しました。我が家でも7歳の長男のみならず、5歳の娘でさえ熱狂的にテレビ番組を見て、ニンテンドーDSライトのソフトを夢中でプレイしているほど。彼らの心を捉えて離さない要素が、ポケモンにはギッシリ詰まっているのです。

今回の映画は、10周年記念作ということでやたら力が入っています。新しく登場するポケモンは、子供達の心をくすぐるようなカッコイイ、凝ったデザイン(3体登場)。主題歌は何と世界の歌姫サラ・ブライトマン、声優には石坂浩二まで登場。映画館には大人が同行することが大半でしょうから、そちらへの配慮も抜りなし、というわけです。

大きな話題となっているのは、映画館の画面からポケモンがゲーム機に飛んでくるという前代未聞のサービス。ゲーム機と専用ソフトを持参すれば、通常のプレイでは登場しないポケモン「ダークライ」がダウンロードできるのです。上記の石原社長は、「画面からポケモンが飛んでくる」イメージを演出することにこだわったとのこと。

この手のサービスは前売券にもありました。チケットを事前に購入すると、もれなく全員に、やはり通常では入手できないポケモン「デオキシス」を貰うことができるのです(近所の玩具店でダウンロード)。これらの仕組みを実現するだけでも相当なコストが掛かったでしょうね。しかし企画のおかげで、前売券は爆発的に売れたようです。

お小遣いを溜めて前売券を購入した我が家の息子は、まず近所の大型スーパーの玩具店でポケモンをダウンロードして大興奮。「前売券買ったら映画がタダで、ポケモンも貰える!!」と叫んでいました。どうやら彼は前売券の意味をまったくわかっていないようですが(笑)、素晴らしいプレゼントになったことは間違いなさそう。他の子供たちも同じでしょうね。

先週のブログでレコード店について「古い時代のままで、ビジネスを発展させようと十分な努力をしていない」とのコメントをご紹介しましたが、映画館にもまったく同じことが言えると思います。私も大の映画好きですが、映画館には月1回行けるか行けないか。というか、すぐDVDも発売されるし、TVでも放映する。PCでダウンロードもできるのです。自ずと映画館からは足が遠のいてしまいます。

今や時代はWeb2.0。川上で漫然と待つだけでは、お客様は流れてきません。川下へ降りて行き、皆のニーズに応えるのみならず、それ以上のサービスをしてこそ、顧客満足が実現できるわけです。ポケモンビジネス(映画はごく一部に過ぎませんが)は、かゆいところに手が届くサービスを、様々なニューメディアを利用して提供しています。学ぶ点は多いですね!

(岡橋秀樹/E-mail:okahashi@pangaea-g.com)

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岡橋秀樹
名古屋市緑区鳴海町在住
三重県伊勢市出身
1968年1月生まれ・47歳

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注目のメディアレップ企業・一六社のFC代理店「地域ホームページ鳴海」代表の岡橋秀樹がネット広告代理店としての営業活動と、実用的なSEO対策、Twitter活用など最新のITビジネス情報をご紹介いたします。

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